一期一会
この写真に写っている雪だるまは、1月29日の午後16:00に当日勤務の職員によって作られたものである。ある職員が「業務早く進んどるし、雪だるまでも作りますか?」と冗談で言った一言が、現実になる。フロアリーダーに話すと、「よしっ、作るか!!」と半袖で外に出て、無邪気に作り始めた。ここ最近の寒波で世間にとって「雪」はマイナスイメージだが、施設入居者にとっては、あまり関係なく、「ああ…白いもんがまた降ってきた」という程度である。天候により、直ぐに溶けてしまうかもしれないが、この雪だるまを作るにあたって、眼や鼻、手を色々な職員が即興で探し、ものの10分で完成させてしまった。ただ職員が作りたいだけなのではないかと思うかもしれないが、入居者と出来栄えはどうか一緒に見たり、雪だるまに関するエピソードを想起するなど会話の糸口になれば立派なコミュニケーションになる。リーダーとして、ここまで想定して動けるのだから、「あっぱれ」である。この雪だるまは、明日で退職してしまう職員の名前を借りて「ショウちゃん」と名付けた。私の後輩として入職した「ショウちゃん」が、新たな目標に向けて旅立つ。雪だるまを見て、一緒に夜勤明けで食べに行ったラーメンを思い出した。「ショウちゃん」にとっては次の一期一会が待っていると思うが、一度きりの人生を謳歌してもらいたい。